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この世の中で、金利を払わなくて良いわけはありませんから、クーポンが付いていないのなら、何らかの方法で金利を払わなければなりません。
これらの債券は、どのようにして金利を払っているのでしょう。
また、どうしてこのようなおかしな債券ができたのでしょうか。
もう少し詳しく見てみましょう。
いままでの説明で債券を構成する要素は、クーポン、発行価格、償還価格、年限、発行総額でした。
このうち、利回りに直接影響を及ぼすのは、クーポン、発行価格、償還価格です。
このうち、クーポンはOだというわけですから、残りは、発行価格か、償還価格です。
償還価格がloo以外というのは実際には滅多にありませんので、残りは発行価格で調整するしかありません。
もう少し具体的に見てみましょう。
今、S社が.5年もののゼロクーポン債を100億円発行するとします。
発行者コストはいままでと同じ5%です。
このとき発行価格をいくらにしたら良いでしょうか。
固定利付債とゼロクーポン債のキャッシュフローを参考のために示してあります。
ここで、発行価格を求めるためには、5年後の100に対する現在の価値を求めれば良いわけで、しかもその時の発行者コストは5%ですので、5年後の100を5%で現在の価値にひき直しますと、答えは78となります。
さあ、計算上は78の発行価格で5年後に100で償還すれば、このゼロクーポン債は5%の発行者コストで発行することができることがわかりました。
ではなぜゼロクーポン債を発行するのでしょうか。
これは発行体の希望というより、投資家サイドの要望に基づくことが多いようです。
まず、5%のクーポンの付いた固定利付債を購入した場合満期を迎えた時点で、当初の予定通り5%の投資家利回りを得られるかどうかは金利が5年間動かなかった場合に限られます。
というのも、毎年得られる金利を満期まで同じ5%で再投資できるという前提に立って当初の投資家利回りの5%は計算されているからです。
したがって、5年の間に金利が下がれば、この再投資に関する前提が崩れ、当初予定された5%という利回りは得られないことになります。
一方で、ゼロクーポン債であれば、クーポンそのものが付いていませんので、この再投資の心配はいらないことになり、投資家にとって好都合なわけです。
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